2015年07月31日
さわのはな・磯菜(つる菜)のごま和え・上山の折鶴・クアオル ト
上山市が、まちづくりとしてキーワードにしているのがドイツの「クアオルト」。
それと食との関連のお話を数ヶ月前に、お聞きする機会があった。
野菜ソムリエで折鶴の店主さんのお話する時間が半分位あって、
細かい内容は、レジュメのメモをみないと思い出せないが、
何とも面白い話で、ぜひ上山に来ることがあれば、
お店に食べにいらしてくださいということだった。
そんな流れで、突然上山のクアオル トという話になる。
聞き慣れない「クアオルト(〈ドイツ〉Kurort)」とは、
森林や温泉などの自然を利用して治療・養生を行う、長期滞在型の保養地のこと。
上山は、官民一体で、運動・食・自然・宿などの面から、それを目指している。
さて、初めて食べる「さわのはな」という米の品種自体よくわかっていないので、
調べてみると、
①現在は、一部の農家でしか作られていない(幻の米という表現も)
②収穫効率や精米率がよくないので、ササニシキなど他の品種に押されてしまった
③味はいいので生産者含めての根強いファンを持っている
3つほどの項目に集約される。
磯菜(つる菜)というのも、過去の記憶にないので、生まれて初めて食べたものと思う。
夏の葉物のない時期に重宝しているということで、
近郊の農家さんに頼んで作ってもらっているという話である。
クセもなく比較的歯ごたえがあり、プランターに栽培されているのを拝見すると、
野菜というよりは、雑草に近い感じだ。
今回オーダーしたのは、
他に自慢の「ごま豆腐」など、ご覧の通り品数の多い「お母さんのお勧め定食」


折鶴のメニューは、
JAL国際線・国内線機内誌「SKYWARD」などにも紹介されている。
それによると「魚以外はすべて半径5キロ以内で産した食材」
「地産地消」は当たり前で、「旬産旬消」を心がけているということだ。
デザートまで、しっかり手作り。
当たり前なのかもしれないが、全て手料理。
(実はそれが一番難しいし、実はそれが基本なんだけど、
すべて自分の手で作っているプロの料理人も多くないのも事実)
一皿の料理に南瓜も2種類使っていたりするので、
欲張りすぎ(頑張りすぎ)ではないかと思うのだが、
店主の性格からすると、まだプロトタイプなのかもしれない…

ハッキリ云ってしまうと、滅多に口に出来ないものを有難くいただくのではなく、
野菜ソムリエ的に、日常の食生活にそれをどう落とし込むかという「べき論」や
それぞれの日々の食生活に持ち帰る「エッセンス」というものまで、
展開できたなら、プロトタイプでなくなるのかもしれない…

もしかすると、店主は店を切り盛りするというよりも、
教室などで色々教える方が好きなのかもしれないと思ったり…。
それにしても、「さわのはな」×「雑穀」のご飯となっているので、
(米の味、酒の味を楽しみたいσ(^_^)としては)
その本来の食味・米の味が分からないというのが残念である。
あまり一般に流通していない米で記憶に残っている「キヌヒカリ」と比べてみたい
そんな想いを反芻しながら、ハンドルを握っていた…
折鶴
023-673-6517
山形県上山市鶴脛町1-6-2
10:00~15:00
定休日:月曜日・火曜日