最上川の川ますは、今が旬だ

olive

2015年04月08日 06:12



鶴岡酒田

個人的には、鶴岡が好きなのだけれど、

酒田に住んでいる以上は、それがし複雑な心持ちなのである


最上川河口域(赤川河口域・日向川・月光川も)は、

どうあがいても酒田のモノであるのだけれど、

やはり、鶴岡のだだちゃ豆温海かぶ酒田のモノという訳にはいかない(笑)


立地というか地の利によって、モノの味はどうしても左右されてしまうのだけれど、

そうであるなら、酒田市民

もう少し「川ます(桜ますが川に入ってきたもの)」のことを深く知るべきだし、

もっともっと、他地域にもアピールしないといけないと思う…

なぜなら、川ますとは酒田、飽海地区独特の表現であり、

鶴岡にはない文化だからだ…


切身・1切ざっくり千円オーバー(1尾なら〇万円)という価格からして、

その辺りの短角牛米沢牛とも引けをとらない稀少性だし、

産卵のために海から遡上してきて、徐々にその身体を淡水になじませつつ、

体力を蓄え身体に脂を蓄積していくことで旨みを増していくということや

地の利による緯度的最上川ならでは、というものも

少なからずその味と価値に関係しているのではないかと思う


先日のNHKのためしてガッテンでも、魚の味は脂と言いきっていたが、

同じDNAでありながら、ヤマメがあの通りの肉質で、

桜ますが格段に美味しいということを考えれば、

身の味は口にする餌に起因するものがとても大きいのである。


川の上流にいれば、水生昆虫などが主体になるが、

一旦に出れば、コアミやイワシ・ホッケなどの小魚など豊富に口にすることができるので、

魚体も、体長にして2~3倍程度、重さにしたら10~20倍にも大きくなれるし、

肉質・脂のノリも違ってくるのだろう…


鮭と鱒とは似て非なるもので、

回帰性からすると、鮭は必ず産まれたその川に戻ってくると云われるが、

桜ますは、必ずしもその川に戻ってくるのではないと云われる。


また、最上川河口周辺でも特に酒田市新堀・落野目地区で獲れる川ますの味は格別

いう話が一般的でよく出てくるのだけれど、

最上川も漁業権が細かく設定されていて、

細かく云えば時期によっては新堀・落野目地区よりも下流の方美味しい時期もあるようだ。


漁師や釣りをしたことがある方なら、

雪代の多い日や春の雨の後に、ます川を上る性質であることを知っていると思うが、

これに田の代掻きが加わると、川ますは泥臭くなってしまい、

一通りの旬を終えてしまうと云ってもいいのではないかと思う。


と、前置きが長くなってしまったが、

この日は、たこ焼きを筆頭に生ハムユッケやら色々とごちそうになった~

そこにσ(^_^)の希望で、「川ます」を入れてもらった

でつまむとホロッと崩れて、川ます独特の脂が口一杯に広がって…。


も進んで、満足・満足~






今日も、ごっつぉさーん!

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