最上川の川ますは、今が旬だ
鶴岡と
酒田。
個人的には、
鶴岡が好きなのだけれど、
酒田に住んでいる以上は、
それがしは
複雑な心持ちなのである
最上川河口域(赤川河口域・日向川・月光川も)は、
どうあがいても
酒田のモノであるのだけれど、
やはり
、鶴岡のだだちゃ豆や
温海かぶを
酒田のモノという訳にはいかない(笑)
立地というか
地の利によって、
モノの味はどうしても左右されてしまうのだけれど、
そうであるなら、
酒田市民は
もう少し
「川ます(桜ますが川に入ってきたもの)」のことを
深く知るべきだし、
もっともっと、
他地域にも
アピールしないといけないと思う…
なぜなら、
川ますとは
酒田、飽海地区独特の表現であり、
鶴岡にはない文化だからだ…
切身・1切ざっくり
千円オーバー(1尾なら〇万円)という
価格からして、
その辺りの
短角牛や
米沢牛とも引けをとらない稀少性だし、
産卵のために
海から遡上してきて、徐々にその身体を
淡水になじませつつ、
体力を蓄え
身体に脂を蓄積していくことで旨みを増していくということや
地の利による
緯度的な
最上川ならでは、というものも
少なからず
その味と価値に関係しているのではないかと思う
先日のNHKのためしてガッテンでも、
魚の味は脂と言いきっていたが、
同じ
DNAでありながら、
ヤマメがあの通りの
肉質で、
桜ますが格段に美味しいということを考えれば、
身の味は口にする
餌に起因するものが
とても大きいのである。
川の上流にいれば、
水生昆虫などが主体になるが、
一旦
海に出れば、
コアミやイワシ・ホッケなどの小魚など豊富に口にすることができるので、
魚体も、体長にして
2~3倍程度、重さにしたら
10~20倍にも大きくなれるし、
肉質・脂のノリも違ってくるのだろう…
鮭と鱒とは似て非なるもので、
回帰性からすると、
鮭は必ず産まれたその川に戻ってくると云われるが、
桜ますは、
必ずしもその川に戻ってくるのではないと云われる。
また、最上川河口周辺でも特に酒田市
新堀・落野目地区で獲れる
川ますの味は格別と
いう話が一般的でよく出てくるのだけれど、
最上川も
漁業権が細かく設定されていて、
細かく云えば時期によっては新堀・落野目地区よりも
下流の方が
美味しい時期もあるようだ。
漁師や釣りをしたことがある方なら、
雪代の多い日や
春の雨の後に、
ますは
川を上る性質であることを知っていると思うが、
これに
田の代掻きが加わると、川ますは
泥臭くなってしまい、
一通りの
旬を終えてしまうと云ってもいいのではないかと思う。
と、前置きが長くなってしまったが、
この日は、
たこ焼きを筆頭に
生ハムユッケやら色々とごちそうになった~
そこにσ(^_^)の
希望で、
「川ます」を入れてもらった
箸でつまむと
ホロッと崩れて、川ます独特の
脂が口一杯に広がって…。
酒も進んで、
満足・満足~
今日も、ごっつぉさーん!
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