紫折菜・古湊・豊里・塩ますと折菜と白カブのお茶漬け・折菜のおひたし・在来作物
在来作物とは、
「ある地域で、世代を越えて、栽培者によって種苗の保存が続けられ、
特定の用途に供されてきた作物」のこと。
今
店に並んでいる野菜は、ほとんどが
種を海外から輸入していて、
比較的育てやすい
いわゆるF1種と呼ばれるものがほとんどになってしまった。
育てやすさ、農業の工業化、効率の追求、アンチ有機栽培、売りやすさ…。
昭和40~50年代にその栽培の煩わしさ、生産者のF1種への切り替え、
消費者の支持などによって、
在来作物は片すみに追いやられてしまった。
昨今、在来作物が
見直されてきつつある。
それは、種を取らない野菜の作り方(化学肥料重視)にも
疑問が持たれ、
今や
遺伝汚染や
モンサントなど除草剤を販売する企業による問題など、
今後の日本の農業を考える上で、
消費者が食べ物そのものをしっかりと
勉強しないと、
未来の選択を誤る可能性も出てきているからだと思う。
元来、
多品種(多様性)という姿が
生態系の中でも豊かな本来の姿だし、
植物にしても、動物にしても、野菜にしても、
種の多様性は大切なものだと思う。
だから、忘れかけている
在来作物も、
本当に幻になってしまわないように、
意識してその旬の時期には積極的に食べて、守っていきたいものである。
紫折菜は、一見
「紫蘇」のような色で、
畑を見るとこんな春先に「紫蘇」?と思うような色だけれど、
雪や
寒風に耐えるために、背が高くなく、地面にベッタリという感じ。
県内で最も早い路地物の野菜である
平田の赤ねぎにしても、ポリフェノールのフラボノイドの一種である色素成分
「アントシアニン」が含まれていて、抗酸化作用など健康にもいいなど
といわれているけれど、この
紫折菜にも当然含まれている。
玉ねぎにしても、サラダに最適な紫玉ねぎもそうだし、
恐らく植物の赤紫系の色のものには、「アントシアニン」が多かれ少なかれ
入っているものと思う。
前置きが長くなったけど、
「塩ますと折菜と白カブのお茶漬け」「折菜のおひたし」
やはり、葉物は
おひたしが一般的な食べ方だが、
おひたし=日本風のサラダだと思えば、もっと身近に感じられないだろうか。
固い根と茎の部分を、30~40秒ほど
先に熱湯に入れ
葉の部分はほんの10秒ほど
サッと茹でて
歯ごたえが少し残っているのを食べるのが
何より美味しい食べ方。
あとは、
すりおろしたての生姜醤油、そばつゆ、マヨ醤油などで
ペペローチーノなどの
パスタに入れても
春らしくて美味しいと思う
よく、
さくらますにはニラを付け合せにするけれど、
紫折菜は何が合うだろうと思い巡らすと、σ(^_^)的には
「にしん」が合うのでは?
と思っているが、どうだろう?
今日も、ごっつぉさーん!
関連記事